個人の色を引き出す『問いのデザイン』を図解します
今回ご紹介する本はこちら『問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション :安斎 勇樹 (著), 塩瀬 隆之 (著)』となります。
商品開発がしたい、組織改革をしたい、革新的なアイデアを発想しなければならない。そんな時にメンバーを集めて意見を募る、いわゆるブレストを企画することがあると思います。しかし、いざメンバーで集まってみても
・ありきたりなアイデアしか出ない
・参加者が活発に発言しない
・上司や専門家の意見が優先される
結果として、革新的なアイデアを発想することができなかった。そういった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
なぜブレストがうまくいかないでしょう。
そもそも、考えるべき「アイデア」とは何か?それは既知(既にあるもの)と既知の組み合わせといわれています。そういう意味では、革新的なアイデアとは、『まだこの世にない組み合わせ』を見つけることと考えることができます。つまり、あらゆる組み合わせを試行していけば、いつか革新的なアイデアにたどり着くことができるのです。
逆に言えば、ブレストがうまくいかないのは、組み合わせのパターンが乏しいことだとも考えられます。
では、どうすれば組み合わせパターンを増やすことができるのか?組み合わせの基となる『既知(既にあるのもの)』をいかにして引き出すのか?以下のテーマで図解していきます。
【テーマ】
①アイデアの源泉
②『問』と『場』のデザイン

本ブログではビジネス書の内容を自分の理解・意見を交えながら図解してきます。
実際の本の内容とは異なる点もあるかと思いますが、そういう見方もあるか!くらいの感覚でお楽しみください。
①アイデアの源泉

アイデアの源泉はどこにあるのか?それは各個人の頭の中にあります。各々に得意・好きな領域があり、それに関する知識を持っています。この各個人が持っている知識を引き出して、アイデアの源泉としていきます。
では、どうやってこの知識を引き出していくのか。それは『問』です。人は問われることで、保有している知識をアウトプットします。知識を引き出すだけでは意味がありません。複数の知識が混ざり合うことで新たなアイデアが生まれます。アイデアを生み出すには、多様な知識を混ぜる『場』も重要になってます。
つまり、『問』と『場』をデザインすることで、革新的なアイデアを創出することができるのです。では、それには何をすれば良いのか?
②『問』と『場』のデザイン

いかにして『問』によって、多様な知識を引き出すことができるのか?
それは、狭すぎず、広すぎず、適度な自由度を持った『問』を設定することです。
その為には、問をあらゆる視点・視野・視座で見直すことで、解決したい問題の本質を捉えることが重要です。
ex)具体的過ぎると、同じような意見しか集まらない(革新的にならない)
自由に!、、、といわれると何を発言していいかわからない など

やりたいことはあくまで、多様な知識を引き出すことにあります。 せっかく良い問を設定できたとしても、発言しにくい『場』では、多様な意見を引き出すことは出来ません。参加者全員が平等に発言できるように、ファシリテーターが『場』をデザインすることが重要です。
では、どのようなシーンで発言できなくなるのか、それは格差が生まれたときです。
知識の格差
自分だけだテーマに対する知識に乏しく、その他全員が詳しい。そのような状況では、「的外れな意見かもしれない」、「既に議論済かもしれない」そのような思いを抱き、発言することを躊躇してしまいます。
そのような状態を解消するために、全員が議論に平等に参加できるレベルまで、事前に知識を提供しておくことが重要です。
発言回数の格差
性格の問題、その場の人間関係の問題、様々な要因は考えられますが、発言することができないということがあり得ます。1人の意見しか場に出ないということが無いように、発言機会を均等にすることが重要です。
このように、全員が平等に発言することができるように、ファシリテーターが議論に必要な前提知識や、発言機会を提供することで、『場』をデザインすることが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まとめると以下の通り。
革新的なアイデアを創出するためには、多種多様な知識の組み合わせを試行する。その為に、個人の多様な知識を引き出す『問』と『場』をデザインする。
本書では、問の設定の仕方や、ファシリテーションのやり方が事例を交えて解説されています。これから革新的なアイデアを考えたいとお考えの方は是非購入してみてください(以下画像をクリックするとAmzonページへ遷移します)
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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