本の図解,  経営戦略

弱者の革命『OODA LOOP』を図解します

今回ご紹介する本はこちら『OODA LOOP(ウーダループ) :チェット リチャーズ (著), 原田 勉 (翻訳)』となります。

OODAループとは、次の4つの単語の頭文字をとったものになります。

Observe観察
Orient情勢判断
Decide意思決定
Act行動

このOODAループはどういうときに使うのか。
それは、戦略を立案するときです。

  • 観察フェーズでは、現状について情報収集を行う
  • 情勢判断フェーズでは、観察フェーズで得た情報から、戦略を立案する。
  • 意思決定フェーズでは、戦略に対して合意(GOサイン)を出す
  • 行動フェーズでは、立案した戦略を実行する

この一連の流れを、反芻していくことを『OODAループ』と呼んでいます。

今回はこの『OODAループ』で何ができるのか、そして実現するためにどんなことが必要なのか、図解していきたいと思います。

【テーマ】
 ①OODAループの目的
 ②『正』と『奇』の相互補助
 ③アジリティ

本ブログではビジネス書の内容を自分の理解・意見を交えながら図解してきます。
実際の本の内容とは異なる点もあるかと思いますが、そういう見方もあるか!くらいの感覚でお楽しみください。

①OODAループの目的

OODAループで実現したいことは、市場を形成すること。
顧客の市場に対する評価の視点を、今までとは全く異なる視点に変えることで、競合を混乱させ、足並みを乱します。競合が市場の変化に対応できていないうちに、顧客を奪ってしまうことがOODAループの目的です。

例)外食業界では、今までは味や商品種類など、『商品』が顧客の御店選びの基準だった。昨今では居心地の良さや、接客いった『サービス』が基準に加わり、さらに最近では、『体験』と呼ばれるエンターテイメント的な視点が市場に加わっていった。この顧客の判断基準の変化を意図的に起こす(市場を形成する)ことが、OODAループの目的である。

②『正』と『奇』の相互補助

では、市場の変化をいかにして起こすのか。必要なのは『感動』です。

顧客は期待を上回る商品・サービスを提供されたときに感動し、感動することにより次もまた同じ商品・サービスを提供されたいと感じるようになります。
つまり、顧客の評価軸に新たな視点が加わることになります。

しかし、顧客自身がニーズを認識できている(顕在化したニーズ)は、競合他社との比較などにより顧客の期待度そのものが上昇し、期待を上回るためには大幅な投資(新技術が必要となり、研究費等のコスト)が必要となります。

一方で、顧客自身がニーズを認識していない(潜在化したニーズ)は、顧客自身が期待をしていない為、容易に感動を起こすことが可能になります。
しかし、潜在化ニーズは、顧客自身も欲しいと認識していない為、購買目的となりえません

では、どうするのか、顕在化ニーズと潜在化ニーズの合わせ技を行います。
顕在化ニーズに対しては、期待値通りの水準で商品を提供し、平行して潜在化ニーズを提供することで、潜在化ニーズに気付かせるのです。

例)いくらお店のサービス三ツ星クラスに良くても、料理の味が不味ければまた来たいとは思いません。まずは一定水準おいしい料理、それに付随する付加価値として、サービスによって感動を与える。正攻法(顕在化ニーズ)と予想外なところからの奇襲(潜在化ニーズ)の合わせ技が重要である。

③アジリティ

では、どのようにして潜在化ニーズを発見するのか、それに必要なのがアジリティです。

顕在化ニーズは、顧客自身が認識しているニーズなので、インタビューによって確認することが可能です。

一方で、潜在化ニーズは顧客自身も認識していないので、顧客に聞いてもわかりません。確実なのは、顕在化ニーズではないということだけです。この潜在化ニーズの発見には、様々な観点で商品・サービスをテストし、顧客の反応を観察していくことが必要になります。時には、今までと全く異なる方向へのかじ取りが必要になります。

OODAループの実行には、方向性を瞬時に切り替える意思決定の速さと、意思決定したと同時にリーダー・メンバーが瞬時に行動できる、組織としての俊敏さ(アジリティ)が求めれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。まとめると以下の通り。

①OODAループの目的
顧客の判断基準の変化を意図的に起こす

②『正』と『奇』の相互補助
正攻法(顕在化ニーズ)と予想外なところからの奇襲(潜在化ニーズ)の合わせ技

③アジリティ
方向性を瞬時に切り替える意思決定の速さと、意思決定したと同時にリーダー・メンバーが瞬時に行動できる、組織としての俊敏さ

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