起業した会社のイニシャル・ミッションとは『STARTUP』を図解します
今回ご紹介する本はこちら『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか: 堀新一郎 (著), 琴坂将広 (著), 井上大智 (著)』となります。
昨今では、キャリアの選択肢の一つとして、起業を考えられる方もいらっしゃるのではないのでしょうか。一方で会社設立・登記といった手続き的な解説はあっても、起業に対するノウハウを解説した本は少なく、起業に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
本書では、日本国内で2010年代に上場やM&Aで会社をエグジットさせた起業家を対象に、そのノウハウを体系的にまとめた本となります。その内容を以下のテーマで図解していきたいと思います。
【テーマ】
①売れる = ?
②主観から客観へ
③一様から多様へ

本ブログではビジネス書の内容を自分の理解・意見を交えながら図解してきます。
実際の本の内容とは異なる点もあるかと思いますが、そういう見方もあるか!くらいの感覚でお楽しみください。
①売れる = ?

商品は開発するだけでは意味がありません。開発した商品が市場に受け入れられ、売上を生み出されるようにしなければなりません。
では、「商品が売れる」とは、いったい何なのか?それは、顧客の課題を解決することに他なりません。顧客は、その商品であれば自分が抱える課題を解決できると信じてお金を支払うのです。
商品を開発する際に考えるべきことは、その商品は顧客のどんな課題を解決できるのか?を明確に定義することです。
②主観から客観へ

この商品であれば顧客課題を解決できる!と素晴らしいアイデアを思い付いたとしても、それはあくまで主観に他なりません。開発者本人にとっては素晴らしい商品だとしても、他人(顧客)にとっても、お金を払ってでも手に入れたい素晴らしい商品とは限りません。
基本的に、どんな商品にも『代替品』が存在します。顧客は、『代替品』に対して不満(課題)を感じているかもしれませんが、我慢をすれば『代替品』でも目的を達成することはできるのです。(例:スマートフォンがすごいのはわかるが、ガラケーでも電話するには困らないと感じる人もいる など)
『代替品』から乗り換えたくなるくらい、商品の魅力を磨き上げる必要があるのです。商品を客観的にも魅力的にするために、商品の検証・改良を高速で行う必要があります。そのためには、改良するポイント、つまりは解決したい顧客課題を絞り、リソース全てを商品の魅力を磨き上げることに充てるのです。
③一様から多様へ

市場を広げる、つまり売上を増やすということは、解決できる顧客の課題を増やすことです。技術的に実現が困難な課題や、既に他社が解決している課題にも対抗していかなければなりません。そのためには、より優れた人材を多く招き入れる必要があります。
創業期は社員数も少なく、達成すべき経営課題も明確です。
しかし、拡大期には、多くの社員が様々な課題に対し、様々な立場から向き合います。社員の価値観が多様化するのです。組織として統制が取れなければ、衝突が多発し組織としてうまく回りません(人も定着しません)。そんな状態で新たな顧客課題の解決は出来ません。
会社を大きくする時期には、多くの社員が1つの方向に向かって進めるように、『企業文化』を形成することが重要になってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まとめると以下の通りです。
①売れる = ?
良い商品を作るのではなく、解決したい顧客課題を明確に定義する。
②主観から客観へ
誰が見ても課題を解決できるくらい、キャッシュフローが生まれるまで、解決したい顧客課題を絞って商品価値を磨き上げる
③一様から多様へ
会社が成長するにつれ、多くの人が参画し価値観が多様化する。組織として、統制を取る為に、『企業文化』を形成する。
本の中では、起業家の実体験など、他では聞けない貴重なエピソードが描かれています。興味がある方は是非購入してみてください(以下画像をクリックするとAmazonページへ遷移します)。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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